信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

後出しじゃんけんはダメ

 昨日,課題を作るときには,教師用指導書に書かれている抽象的な目標を具体化して,子どもたちに誤解されることなく伝えることが一番重要で大切であるとお伝えしました。それも,子どもたちが活動にはいる前に提示することです。
 今日の授業では,何をすれば良いのか,何をしたらOKをもらえるのか,が活動に入る前に分からない子が一人もいなくなるように伝えるのが肝です。分からない子が一人でも現れるようではダメです。自分が何をしたら良いのか分からなければ,動きようがありません。考えようがありません。判断しようがありません。
 また,活動の途中や活動が終わってから,「みんなががんばってくれたけれども,実はみんながやったことはダメなんだ。そうじゃないんだ」では,「何のために自分たちはここまでがんばったのか」という思いを子どもたちに抱かせてしまいます。
 子どもたちの様子を見ながら,風見鶏のごとく,リアルタイムで変えていくなどと言うことはもってのほかです。それは,いわゆる後出しじゃんけんです。子どもたちにとっては,「最初に言ってよ」です。考えてみてください。あなたの職場の上司(一般には,校長先生)が,後出しじゃんけんばかりしていたら,あなたはどう感じますか?後出しじゃんけんされて,評価をどんどん下げられたら,あなたはどのように思いますか?それが給与や昇給に直結したら。