信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

かがく

 理科ってどんな教科ですか?とか,それって理科の授業ですか?とか,聞かれることがあります。自分野やっている授業は理科の授業なのだろうかとリフレクションすることもあります。そもそも,理科って何?と一人振り返ります。理科は,物理学,化学,生物学,地学を横断的に学ぶクロス・カリキュラムだから尚更のこと,理科って何?になるのでしょう。
 理科という名称が付いているのは日本独特なので,その根本的な問いの答えは学習指導要領に求められます。同じことは,他の教科にも言えることなのではないでしょうか。理科はどんな教科なのか,なぜ,物理学,化学,生物学,地学を横断的に学ぶクロス・カリキュラムになっているのか,その答えは学習指導要領にあります。
 そう考えると,つまりどの教科も根源は学習指導要領にあるとするならば,新しい教科なり新しい領域なりを創り上げようとするときには,その目的と目標から作っていかなければならないことは自明です。その新しい教科なり新しい領域なりが,既存の理科や既存の総合的な学習の時間とどこが異なるのかを明確に説明しなければならないからです。理科や総合的な学習の時間と同じなのであれば,あえて新しい物を創り出す必要はまったくないのです。
 本学部附属松本学校園では,その新しい領域を創っています。理科でもなく,総合的な学習でもないまったく新しい領域です。それがかがくです。