世に数々の指導法があります。しかし，その指導法をだれでもが修得できるわけではありません。その指導法に必要なスキルを学び，トライアンドエラーを起こしながら修得の道のりを一歩ずつ歩んでいくのです。
『学び合い』の考え方も同じです。誰でもが『学び合い』の考え方を使って授業をすることができる訳ではありません。噂に依れば，教えなくて良いとか楽ができるとかそれでいて学力が上がり人間関係が良くなり良いことづくしと聞こえてくると，あたかも誰でも何もせずに丸投げにしてできる，本に書いてあるような効果が得られるのではないかという間違った大きな勘違いに至ってしまいかねません。
楽して効果があるなら，やってみようかと挑戦されますが，効果が出ずにあるいは中途半端になってあきらめてしまわれる結果となるようです。『学び合い』の考え方を使って授業をしようと思っても，だれでもができるわけではありません。問題意識を持って『学び合い』の考え方に共感し，納得した上で本気になって挑戦して初めて効果が現れるのです。
