信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

学ぶということは

 学ぶことというのは,分からないことを分かるようにすることです。分かっていることをもっとよく分かることも学ぶことでもあります。その分かっていると思っていることも実は分かっているつもりになっているだけであって,本当はよく分かっていなかったのかもしれません。分からないことを分かるようにすることが学ぶこと,つまり勉強です。分かっていることは学ぶ必要はありません。忘れてしまったら,それは分からなくなったと同義ですから,分からないことを分かるようにすることと同じことです。
 今はとても良い時代になりました。分からないことがあったら,そのときすぐに電子辞書を動かします。インターネットにつながっている環境があるのであれば,そのときすぐにネット検索します。そうすれば,余程のこと出ない限り,その場でそのときに分からないことも解決します,つまり分かるようになります。まだ分からなければ,キーワードを変えてさらに調べれば良いのですから。
 分からないことがでてきたら,分からないことが出てきたそのときすぐになんとかすることができる環境が整っています。分からないことが出てきたらそのときになんとかできる環境がなかったらアウトです。
 分からなくなったら分からないことをそのときに分かるようにできる環境構成をするのが教師の仕事です。分からない子がどの子なのか,分からない子がいつ分からなくなったのか,分からない子は何が分からないのか,を教師は40人分把握できていますか?毎時間?
 自分が分からないということは自分が一番よく分かっています。いつ分からなくなったのか何が分からないのかは自分にしか分かりません。そのときに,分からなくなった子が自分でその状況をなんとか分かるように学ぶことのできる環境構成をしてあげたいものです。