信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

燃焼現象

 燃焼現象は中学校第2学年の理科で学びます。物質が酸素と結びついて光と熱を発する現象です。物質が光と熱を発せずに酸素と結びつく現象が酸化です。さびる現象は後者です。燃焼するためには酸素と結びついて光と熱を出すことが必須となりますが,酸素が不足していると燃焼に至ることが難しくなります。昔の車にはチョークのボタンがあってエンジンをかけるときにチョークを引いたものです。
 キャンプで火をおこすときにはうちわを使って空気(20%含まれる酸素)を送り込む作業が必要です。台所でのガスコンロでは換気を十分にするように指示が出ます。酸素が不足すると不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒になりかねないので要注意です。それはなにも台所に限るものではなく,理科室,調理室も同じことです。
 火を消すためには,酸素を絶つことが消火の一つの方法として知られています。物質にも依りますので一概には言えませんが,火の元に毛布等の広い厚手の布をかぶせることも火の手が大きくないときには有効に機能する場合があるのはそのためです。
 燃焼現象は,暖を取ったり調理して温め加工したりする便利さもありますが,その一方で危険を伴うだけに取り扱いには十分に注意しなければならない現象であることを肝に銘じておかなければなりません。