信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

日本一の『学び合い』学校

 日本一の『学び合い』実践校から便りが届きましたので紹介します。この学校は,全クラスで『学び合い』の授業に取り組んでいるだけでなく,異学年の『学び合い』にも取り組んでいる学校として何回かご紹介した学校です。
 先日,自治体の教育委員会から係長様が学校訪問された折りに,全校の全クラスで『学び合い』の授業をされて参観してもらったそうです。参観後,最上学年のみなさんと当該係長様が対話されたそうです。そのときの対話の一部を紹介します。
 「いっしょにやろう」という魔法の言葉はどのタイミングで言うの?と聞かれた子どもたちは,「最初に自分で考えるときがあって、そのあと「いっしょにやろう」と言う時もあるし、考えが浮かばなくて最初から「いっしょにやろう」と言う時もある。」と回答。目標が達成できなかったときはどうするの?と聞かれた子どもたちは,「なぜできなかったのかを考える。次に達成できるように、それを生かして、それをまたみんなでやる。」と回答。
 「できないことを恥ずかしい」と思っている子に何とアドバイスしてあげる?と聞かれた子どもたちは,「そういう子には、異学年の『学び合い』がいいよ、失敗しても大丈夫だよって言う。」と回答。それを聞いた係長様は自分にも言ってほしい,そうしたらがんばれると返したそうです。この他にもまだまだありますが,どれも完璧です。

 教育委員会をして,(教育委員会に)連れて帰りたい,泣きそうですと言わしめるのですから,間違いなく日本一の子どもたちに育っています。
 いやあ,まいりました。
 台本のないやりとりの下でこれだけの回答を引き出すことのできる子どもたちが育っています。私でもできません。20年後に間違いなく幸せに暮らしてくれていると確信できます。感涙しました。