お世話して差し上げた側は覚えていないものですが,お世話してもらった側は良く覚えているということがよくあります。お世話する側は相手に対して何か対価を求めようとしていないこともあるでしょうしそれがその人にとって当たり前であることにも依るでしょう。お世話でなくても,何かする側とされる側との認識のズレは随所で話題になります。
先日,ずっと昔のことで(悪い意味ではありません)先生のことを知っていますと言われたことがあります。その当時,その方にどのような関わりを持ったのかは全く記憶にありません。こちらは忘れていても,先方は覚えてくださっていたのです。とても有り難く,また嬉しくなりました。人と人とのつながりは不思議なご縁を感じます。特に,冒頭のようなことに巡り会うとご縁の不思議さは格別です。