した方は覚えていないのですが，された方は良く覚えているということはよくあることです。良くも悪しきもです。自戒を込めて，悪しきことは，した方は悪しきことであるという認識がないこともあってなかなか難しいことであると思います。良かれと思って，したことであったとしても相手にとっては困ってしまうこともしばしばです。小さな親切大きなお世話と言われることはその一例かもしれません。
先日，自分では全く記憶がないのにもかかわらず，自分がしたことに対してお礼を言われてびっくりしたことがあります。思わぬところで思わぬことで過去の自分の行為に対して，思わぬ人から思わぬ評価が成されていたことを思わぬことから知った事例です。こちらこそ，有り難く思いました。
自分としては当たり前のこととして行った行為であっただけに記憶に残っていませんが，先方にしてみると記憶に残るほどの有り難い行為として評価してもらえていたということを有り難く思います。自分の当たり前が，その人の当たり前でなく，なおかつ好意的な評価につながっていることを嬉しく思うところです。自分の当たり前をこれからも続けようと意を新たにします。
