自分の良さを見つけることはなかなか難しいことです。面接のときに，自分をアピールしてくださいと言われてどれだけ，自分の良さをアピールできるでしょうか。自分のことはあまりにも当たり前すぎて，それが良さなのかどうなのかを自己評価することは，自分に対して明確で確固たる評価規準を持っていないと容易ではないように思われます。
どうしても，他と比較して自分の様々な要素を相対的に位置づけようとするからです。あの人のあのようなところは素晴らしいと思って自分を評価してみるとそれに比べるとそこまで達していないと判断すればそれが良さであるとは言いがたくなってしまいます。
その一方で，周りの誰もが成し遂げていないことが自分に存在したとしても，それが自分には当たり前のことなのであるから特段良さであるとは言えないのではないかという評価に至りがちです。小さいときから，そのような経験が積み上げられてきていなければ尚更のことではないでしょうか。余裕のあるときに，自分の良さを見つめる場と時間を確保してみたいものです。
