学習指導要領において,学習状況を評価する観点は3つあります。知識及び技能,思考力,判断力,表現力等,学びに向かう力,人間性等です。そのうち,思考力,判断力,表現力等を評価する際には,その評価規準を設定した上で,その学習状況を評価します。
評価規準を設定する際には,学ぶ子どもたちの行為を持って表現します。その典型例が,彼らの考えの理由を問うことです。つまり,なぜそのように考えたのかを語らせるのです。書かせてももちろんOKです。評価規準としては,”理由とともに説明できる”となります。
単純に説明できるとするならば,それは知識及び技能の観点となりますから,なぜそのように判断して決断したのかを問うのです。問われれば,子どもたちは自分の考えの理由を述べることになりますから,思考力,判断力,表現力等の育成が果たせます。『学び合い』の考え方を使った授業での目標設定の一助にしていただければそれほど嬉しいことはありません。