大学も前期セメスターの授業が始まりましたが，私の学部授業は『学び合い』の考え方で実施しています。ガイダンスとなる第１回目の授業では最終ゴールを明示します。そのゴールに向けて自分で考え判断し，実際に自分にとって何が良いのかその最善の方法でアプローチして辿り着く方式を採用しています。違っていて当たり前なので，ゴール・フリーです。ゴールまでの道のりは自分の中にしかなく，もちろん答えも自分だけのものです。
現実の学校現場の授業実践を考えたら，それは当然のことなのかもしれません。教壇に立ったら，頼れるのは自分だけですから。自分で考え判断し，自分の規準をしっかりもって自分で評価し，自分で改善していく作業が毎日続きます。目指すべきゴールも自分で作っていくのです。その力を，今，基礎力として修得しなければなりません。彼らには知らず知らずのうちに，『学び合い』の考え方が備わっていきます。そんな彼らの卒業後が楽しみです。
