自分が困ったときにいつでも助けてもらえると思えることはとても安心ですし,まわりの人を信頼している証でもあります。何より,自分が誰からも見捨てられていないことを実感できる文化がそこに存在している証拠です。だからこそ,誰かが困っているときにはその人を助けてあげようという気持ちになれるのかもしれません。それは自分が本当に困ったときに助けてもらった経験をしたことのある人ならよく分かってもらえることです。そのような文化は宝物です。
give and takeではなく,give, give and giveです。『学び合い』の考え方の場合,それを使った授業ではそれらの現象が当たり前のように現れます。自分はみんなの目標達成のために何ができたんだろう,この次は何をしたら良いのだろうか,と。相互信頼観と相互承認観が育つからです。
それが『学び合い』の考え方です。