昨日,自己評価について書きました。
答えのある課題であれば,自己評価できる答えが用意されていればそれで済みます。『学び合い』の考え方は,それが可能になる環境を教師が整えることです。
教師が『学び合い』の考え方をもってさえいれば,それは可能です。いわゆる環境構成ですから。
しかし,答えのない課題の場合には,少しやっかいです。教師が答えを示しようがないからです。
そんな場合には,一般には,つまり初期段階の頃には,「これは先生の考えだよ」と言って教師の考える答えを黒板に1つだけ張り出すことです。ただ,その答えが本当に求められているレベルのものなのかどうかは誰にも分かりません。うがった見方をすれば,教師の一方的な見方でしかないかもしれないからです。
答えのない課題の解決に向かう子どもたちは,相互に情報交換をしながらより良いゴールを自分たちで探します。だって,彼らは有能なんですから。
それが『学び合い』の考え方です。