自分の取り組んだことが求められていることに合致しているかどうかが分からないことほど,やるせないことはありません。答えのない課題であればあるほど,その思いは強くなります。
一生懸命頑張ったことに対して,それは違うと言われたらがっくりしてしまいます。それも,最終的な結果が出てから言われたら尚更です。
課題解決に向かう過程の途中でその都度軌道修正できるように言われるならまだしも,すべて終えたあとに,それはダメと言われることほど困ることはありません。もっと早く言ってほしいと思います。
我々に求められている物がどれだけのレベルのものであって,自分が今取り組んでいることはそのゴールに向かっているのかいないのかを,目標達成に向かう過程でその都度自分で評価できるようなシステムになっていることが大切です。それが一人一人のモチベーションを高めるとともに,相互評価による情報交換を活性化させ,個人としても集団としても切磋琢磨できるのです。
『学び合い』の考え方は,取り組んでいる過程でその都度自己評価できる考え方です。
そのためにはまず,自己評価できるシステムが求められます。
第二に,目標達成に向かう過程でリアルタイムで自己評価できるシステムでないとなりません。
それが,『学び合い』の考え方です。