信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

ゴールが見える

 『学び合い』の考え方は,一つの目標に取り組むときに,取り組む相手側に対してゴールを明確に示します。

 何をどれだけいつまでにやればゴールにたどり着けるのか,その見通しを持つことができるようになります。ゴールを示さない,ゴールがあいまい,ゴールが複数とかあまりにたくさんありすぎる,といった状況を『学び合い』の考え方は作りません。

 したがって,『学び合い』の考え方の下で,様々な活動を行う場合には,それが授業のことを学校現場では想定していますが,示された明確なゴールに向けて動き出します。ゴールがはっきりしているのですから,そこに辿り着くためにはいつまでに何をどうやればよいかは自分で考え判断できるわけですから。

 簡単です。

 ゴールが示されないときには,極めて不安になります。何をされるのか,何を言われるのか,何が出て来るのか,不安と心配で一杯になります。医療関係の場合は尚更です。どんなゴールがあってそのゴールに辿り着くためにどんな治療をどのようなペースでやっていくのか見通しが持てない場合には,今日は何をされるのか不安で仕方がなくなります。

 学校の授業も同様です。ゴールが見えなければ,やりようがないのです。だからこそ,『学び合い』の考え方の場合,ゴールが見えるようにしてあげるだけのことです。