信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

考え方

 『学び合い』の考え方は,一人も見捨てない教育です。

 教師が子どもたちを一人も見捨てない理念はもちろんですが,それは当たり前かも知れません。教師が子どもたちを一人も見捨てないことはもちろん,我々が目指す教育は子どもたちが誰一人として,一人も見捨てないことを考え判断し,行動することのできる教育です。

 当然のことながら,そこには子どもたち一人一人のもつ教育的ニーズの違いはありません。どのような教育的ニーズがあったとしても,一人も見捨てないのです。

 共に生きていくにはどうしたらよいかを考え判断し,具体的に行動する子どもたちを育てます。

 それは,人種,皮膚の色,性,言語,宗教,政治的意見その他の意見,国・種族・社会的出身や地位,経済状況,心身の障碍,出生状況,困窮状況のいかんにかかわらず,いかなる人をも差別したり分け隔てしたりせずに,自分の仲間として共に生きようとすることのできる人になることです(「拙著:これだけは知っておきたい『学び合い』の基礎・基本,学事出版,192p,2014」からの引用)。

 20年後にそんな人材として活躍できる子どもたちを育てています。

 だからこそ,集団の中にどんな子どもたちがいたとしても,すべての子どもたちが誰一人見捨てないことを理念にし,判断行動できるようになることを目指す教育です。

 それが『学び合い』の考え方。ですから,『学び合い』は考え方なのです。

 『学び合い』は学び合いとは違います。