信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

教師の語った考え方に共感できるか共感できないか

 『学び合い』の考え方は,子どもたちの力を信じて子どもたちに活動を任せます。教師から任せられた子どもたちは,それをどのように受け止めるでしょうか。教師の語った考え方に共感できるか共感できないかが,その後の子どもたちの判断と行動の分かれ目となります。
 共感できれば,その共感した考えを持ち,その考えに基づいて判断し,行動を起こします。もちろん,トライしてもエラーは起こしますから,トライ・アンド・エラーの繰り返しとはなりますが。
 一方で,共感できなければ,もともと持っている『学び合い』の考え方以外の考え方に基づいて判断し,行動を起こします。その考え,判断,行動は『学び合い』の考え方とは異なりますから,一人も見捨てない理念とずれていきます。そうなりますと,全員の目標達成は果たせませんから,結果は歴然です。
 したがって,子どもたちに共感してもらえるような語りができるかどうかがとても大切になってきます。かつてから,何度も繰り返し,私だけではなく,いろいろな人がいろいろな立場で語っておられる通りです。
 なぜ一人も見捨てない教育(『学び合い』の考え方)が大切なのか,なぜ全員の目標達成が大切なのか,子どもたちの心に響くように,子どもたちの心を動かすように語りましょう。