『学び合い』の考え方を使い始めて,20年近くが経とうとしています。「『学び合い』入門-これで分からない子がだれもいなくなる!-」(拙著,大学教育出版,2010)が出版されてから,14年です。色あせるどころか,ますます『学び合い』の考え方の重要さ,大切さをより多くのみなさまから共感してもらうことができ,ますます広がっています。本当に有り難いことと,感謝に堪えません。
『学び合い』の考え方は,子どもたちが自分で考えます。自分で判断します。その上で,自分で考え判断したことを実際に行動に起こして挑戦してみます。でも,トライ・アンド・エラーを起こします。それでも挑戦を止めず,また考えます。どうしたらよいかを考えて自分で判断して,次の行動に挑戦します。その繰り返しです。私たちは,そんな彼らの力を信じて,そのための場と機会を保証します。結果が出たら,それって何が良かったんだろう,それって何が足りなかったんだろう,とまた考える場と機会を設けて,彼らの挑戦を促します。困ったら,助けを求めます。困っている人がいたら,一緒に取り組みます。折り合いを付けながら,みんなでみんながゴールに辿り着くことができるよう力を尽くします。
私たちは,この『学び合い』の考え方を大切にしています。今までも,今も,そしてこれからもずっと。