信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

誰が考えるのか

 『学び合い』の考え方では,はいどうぞと言って子どもたちに委ねる活動時間を取ります。その時間帯は,子どもたちが考える時間帯です。子どもたちが自分で考え,自分で判断し,自分で行動を起こす時間帯なのです。決して,授業者が考えたことを子どもたちに実践してもらう時間帯ではありません。けっして子どもたちに考えさせる時間帯(子どもたちが考えさせられる時間帯)でもありません。
 必要な条件や必要な情報を示して,それを子どもたちに選んでもらう自由な時間帯として位置付いています。必要なことはすべて活動に入る前に事前に示しますが,それをいつどのように何回活用するのかは,子どもたち自身が自分で考えて自分で判断して決めること,そして自分で挑戦してみることです。
 その意味においては,『学び合い』の考え方というのは,子どもたちが自分で考え自分で判断し自分で挑戦し続ける授業であると換言できます。挑戦し続けるのですから,当然,トライ・アンド・エラーを起こします。エラーを起こしたらまた新たに自分で考えて自分で判断し自分で次の挑戦を始めます。その繰り返しです。授業者は,「それでいいのか?」と問うだけです。「どうしたらいいかなあ?」とも「先生には決められないなあ」とも。