信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

異学年で学ぶこと

 異学年の良さは随所で語られていますから,改めて申し上げることではありませんが,その良さは日常的なものであると感じます。私たちの日常生活の中では,自分の周りを見ても,異学年の集団構成ではない集団はまず見当たらないと言っても過言ではない文脈が存在しています。換言すれば,異学年ではない集団を見つけること自体がとても難しいことです。学校の授業だけではないでしょうか。
 異学年の集団での大きな違いは,各構成員が有する知識と経験ではないでしょうか。それも,生まれてから育ってきている環境が全く異なるのですから,たとえ同じ学年の集団と言えども,その知識と経験は違っていて当たり前です。一般に,上の学年の構成員の方がより多くの知識と経験を持っていると思われがちですが,そうとも言えないことは,それぞれの構成員が育ってきた環境が全く違っているだけにお分かりいただけることと思います。
 それだけに,相手から学ぶことはたくさんあります。まして,下の学年の構成員から何か聞かれた場合などは,一般的に自分の方がより多くの知識と経験を持っていると思われているだけに,その効果が大きいことが報告されています。
 異学年で学ぶ場と機会を,もし試みることのできる環境が整っているとするならば,挑戦してみてはいかがでしょうか?ミラクルな現象が待っています。