信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

信じる

 教授会にて様々な分掌をみんなで分担して業務を行っています。すでに令和2年度の分掌については管理職から依頼があり承認されています。この4月から1年間その分掌に基づいて各自が業務を行っていきます。

 2019年度もそのようにして行ってきています。本年度分についてはまもなく終わるわけですが,その都度,管理職から逐一指導があるものではありませんし,すべての分掌について毎回教授会で報告が成されるものでもありません。管理職から信頼を受け任されていることに依ります。つまり,我々の分担する一つ一つの業務については管理職から任されて行っているものです。信じてもらっているわけです。信じてもらっていなければ,と思うとどうなっていたか想像すると少し困ってしまいます。

 学校現場では,一人一人の先生方が管理職から信頼を受けて分掌を任されています。信頼された任された先生方が,自分の分掌業務を自分の判断で進めているのではないでしょうか。管理職は先生方一人一人には遂行能力があることを信じてくれているので,任せてもらえるのです。管理職が自分たちを信頼し任せてくれているように,授業においては今度は先生方が子どもたちを信頼し任せることができるはずです。

 管理職と自分との関係を思い浮かべながら,自分と子どもたちとの関係を作っていくことはできないでしょうか。管理職と自分との間でできるのですから,自分とこどもたちとの間でも必ずできるはずです。管理職が自分の能力を信じてくれたように,子どもたちにも考え判断し行動する力があるのですから,信じてみましょう。

 『学び合い』の考え方は,そのように考えます。『学び合い』の考え方の根本を成す考え方の一つです。子どもたちには自分で考え,判断し,実際に行動できる有能な力があるのです。それを信じましょう。

 それが『学び合い』の考え方です。