信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

はじめて学ぶとき

 はじめてのことを学ぶときには,まず何よりもそれを学ぶ必然性が重要で大切です。なぜ学ぶ必要があるのかを納得していない限り,右から左へ抜けていきます。

 教える側つまり情報を伝える側は,教える内容,伝える内容に関して熟知しているのですから,より効率的な時間の使い方をしようと心がけるのが一般的です。自らのこれまでをリフレクションしてみてもそれは言えます。

 しかし,学ぶ側,情報を受け取る側にとってははじめてその内容について自らに入力するのですから,何が重要でどこをしっかり押さえておかなければならないのかさえ分からないまま情報がどんどん入ってきます。はじめての人間にとっては,ここが重要だということを最初に明示して話し始めてもらうか,それとも最後にここが重要だとまとめてもらって繰り返してもらうかした方が有り難いと,終わってから思います。

 より効率的な時間の使い方は,教えようとする側にとってはメリットがあるでしょうが,はじめて学ぶ側にとってはあまり感じません。それよりも,もっと時間を自由に使うことができ,何度も自由に立ち戻って消化でき,本当に分かったのかどうか自分で試すことができるようにしてもらえた方がありがたいと思うところです。

 何度も書いてきたことですが,また書きました。