同じ言葉を使っても，その背景となるものによって受け止め方が異なることはよく知られています。文脈（context）と呼ばれる物です。夕べの本学教職大学院の授業でインタビュー調査をする際に，回答者によって受け止め方が違ってくるという院生の話題から議論になったことです。典型的な例の一つとしてよく使われるのが，仕事という言葉です。一般的に使うならば，それこそ仕事ですが，これが理科の授業それも物理学の授業においては全く異なった仕事量としての意味を持つことになります。回答者の回答する前に至ったさまざまな経験や獲得してきた知識・技能等によって答え方が異なります。教育研究はそれを踏まえておこなわれる物です。
