在宅勤務を始めてみると，自分のまわりに必要な書類があることが仕事をする上でいかに効率的であるのかを改めて思い知ります。分からなくなったときに，すぐに手の届くところに必要な書類があると，どれだけ助かるか分かりません。自分を助けてくれる書類，それもいずれ何度も助けてくれるであろう書類をすぐ近くに，月に1～2回とか年に1～2回とかの頻度の場合には少し遠くでも手を伸ばしさえすれば届けばいいくらいのところに置いておきます。
何をどこにどのように置いたのかはその人にしか分かりません。事情を知らない人がそのような文脈下であることを知らずに片付けてくれると困ってしまうのは，そんな理由に依るのかも知れません。在宅勤務でいちばん困ることは，困ったときに助けてくれるであろうはずの書類が近くにないことです。
学校現場での教科の授業でも似たような現象が起きます。
仕事は教科の学びに，必要な書類はまわりの友だちに置き換えることができます。仕事で困ったときは教科の学びで困ったときです。そのときにすぐ近くに必要な書類があれば，すぐ近くに自分の分からなさを救ってくれる友だちがいれば，困り感は解消されます。
それを自由に行う環境を構成することが効率的な仕事，効率的な学びを保証するのです。みんなでみんなができる『学び合い』の考え方の魅力です。
それが『学び合い』の考え方です。
