発想のヒントは思わぬ所から生まれます。それは,いつどんなときに生まれるかはその人にしか分かりませんが,生まれたときにしか分かりません。あるいは振り返ってみたときに,あのときだったのかとリフレクションしたときにしか分かりません。
それも,生み出したい発想を専門的に追究しているときには案外生まれてきません。全く異なる文脈の下で,何気なく会話しているときに生まれてくることが多いものです。
不思議なことです。
そのようなことを考えると,いろいろな人といろいろなことをとりとめもなく話をする意味が見いだせます。全く関係の無い話のように思えますが,その話の中にとても重要なヒントが潜んでいることがあるからです。
それは,その発想を求めている枠組みを予め持っているからなのかもしれません。閃きをもったときは,その閃きを忘れないうちに書き留めておきたくなるものです。
ですから,発想を生み出す人は常にメモできる準備を欠かさないものです。すぐに書き留められるように。
だから,ごちゃごちゃの文脈でのコミュニケーションが効果をもたらすことが貴重です。