信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

近道

 『学び合い』の考え方とそれを使った授業について,全く知らない人にゼロから説明することはなかなか労力を必要とすることです。

 私たちの研究室のゼミ生ならば,3年間かけて,それも卒論の調査で学校現場に行って実際に子どもたちの様子を見ながらデータをとりながら,実力を養成していきます。

 

 しかし,全く知らない人にはそれほどの時間と労力を要することができません。もっと効率的に説明しなければならない状況が求められます。

 ここ十数年でおこなわれてきた『学び合い』の考え方のルーツから今に至るプロセス,どのようなことが実証されて解明されてきたのか、今何を求めているのか、等々を短時間で効率的に説明することがいかに難しい事はお分かりでしょう。

 『学び合い』の考え方とそれを使った授業について,論文が50報以上,市販されている書籍が60冊以上あるわけですから。

 それでも,説明を始めてみると,やはり自分自身の自動化が改めて分かりますし,その自動化の穴を埋めるようにメタ認知できるようになりますから,相手に教える行為というのは実に生産的な行為であることが分かります。

 納得するまで理解しようとするならば,何も見ずに誰にも手助けしてもらわずに,誰かに説明してみることです。

 それが理解する上でのいちばんの近道なのです。