信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

価値観を押しつけるときはどんなとき?

 昨日に続きます。価値観を押しつけようとするときはどんなときでしょうか?考えてみましょう。
 おそらく,自分の方が上だという意識が,無意識のうちに働くときではないでしょうか?”上”という意識は,知識,知力,技能等の認知的能力,腕力,体力,走力,持久力,瞬発力等の運動能力,私も圧倒される方ですが,身長や体重等の身体的特徴,グローバルな語学力,経験それも多種多様な星の数ほどの経験や体験の数々,等々があげられるのではないでしょうか。
 相手よりも自分の方が優れているとか,負けるわけがない,とか優位性を存分に感じることができるときに,自分の価値観を相手に押しつけようとするのではないかと思うところです。相手が自分よりも弱い立場にいると感じるとき,相手には絶対に負けることはないと実感してしまうとき,は要注意と言えます。もう一人の自分が警鐘を鳴らしてくれます。
 実るほど頭を垂れる稲穂かな,という言葉が思い出されます。そんなときこそ,相手の言い分や考え,意見を,表面的にではなく,その表出に至った背景となる証拠の経験や知識等々を聞き出す努力を惜しまないように心がけることが何より肝要であると最近は特に思います。