信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

価値観を共有する時代

 かつて学校教育の現場では,教師は自分のあるいは学校の社会の価値観を子どもたちに押しつけてきたところがあるように思います。型にはめるという表現もそれに近いのではないでしょうか。今でも一部の学校教育においては,そうかもしれません。
 今は価値観を子どもと共有する時代です。教師の価値観と子どもの価値観は違っていて当たり前です。教師と子どもたちというよりも,一人一人の価値観が違っていて当たり前なのです。みんな違っていて当たり前なのですから。
 学校現場において,子どもたちの持つ価値観に寄り添いながら,彼らの価値観を共有できるような子どもたちとの関わり方を探していくことができないものでしょうか。それこそ,子どもたちの前に立つ教師,その人の価値観に依ることなのかもしれませんが。
 「先生には決められないなあ」「みんなはどう思う?」と尋ねてみながら,彼らの持っている価値観を引き出して,それらと折り合いを付けながら育てていくことが大切なのではないでしょうか。