信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

答えが分からない問題の答えを見つける作業

 答えが分からない問題の答えを見つける作業はなかなかやっかいです。大人でも,時間と労力を要します。学校現場では,答えが分かっている教師によって問題が設定され,答えを知らない子どもたちが答え探しをするのが一般的な授業の構図です。答えを知ってからそこにどうやって至るのかを考えながら答えまでのアプローチ探しの構図にはなかなかなりません。答えが分かっている教師にとっては,答えに辿り着くことは当たり前のこととしてとらえられています。教師用指導書に導き方が書いてあり,それを忠実に再現しているのですから,誰一人として答えに辿り着くことができないなどということは想定していないのが一般的です。しかしながら,その授業を受ける側にとっては,答えが分からないなかから探し出すことの難しさを痛感しているのです。昔,免許更新講習の時に,受講生つまり現職の先生方から,「(今日の最後の行われる試験について)どんな問題が出るのか教えてください」と事あるたびに言われたものです。