信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

答えを見ても

 私の出前授業の時には,目標を達成したときの教師の期待する様態としての回答例を必ずと行っても良いほど,示します。はいどうぞ,が始まると,答えを見て一生懸命覚えていく子どもたちがいます。どうぞ,覚えてください。でも,授業の最後には何も見ずに誰にも聞かずに一人で問題解決を図る時間が待っています。答えを何回見たとしても,覚えたとしても,そのときにアウトプットできなければ仕方がないことです。だからこそ,答えを丸暗記しても意味はないのです。私の出前授業ではいつも”自分の言葉で”という表現が加わります。答えを見たとしてもそれを自分の言葉に変換して自分なりに答えることができるようにならなければ,本当によく分かったことにはならないからです。本当によく分かるためには,自分の言葉で語ることができるようになることがとても重要でとても大切なのです。子どもたちには,本当によく分かったかどうかを確かめる魔法の方法を,いつも伝授しますがなかなか有効に機能しないようです。まあ,1回だけやってみても自分のものにはなりにくいのでトライ・アンド・エラーの繰り返しをしながら,何回も自分ごとにしていかなければならないことです。がんばれ!子どもたち。「いつでも答えを見に来ていいんだよ。」「何回でも答えを見に来ていいんだよ。」「答えを写していってもいいんだよ。でも,最後は自分一人の力でできないとダメなんだよ。」