信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分ごととして学ぶとき

 自分の周りからはさまざまな情報が入ってきます。何気なく聞き流しているつまり人ごととして聞いている情報はすぐに記憶の箱から消え去ってしまいますし,もう一度やってみようと思ったときには全くできません。自分ごととして,自分ごとというと自分ならどうするかなあとか自分が次にやるからこのときはどうしているかなあどうやればいいのかなあと思いながらメモしながら録音録画しながら情報をキャッチしようとしているとその努力は報われます。
 学びの場も同じことが言えそうです。次にそれも明日とか直近でだれかに教えなければならない文脈下では,間違いなく自分ごとになりますから,真剣に学びます。一方,特段自分に降りかかってくる重要事項たとえばテストとかがなければ,その場限りの汎用性の低い情報としてすぐに忘れ去ってしまいます。不思議なことです。それだけ自分ごととして捉えたときには,たとえ時間がかかろうともその分記憶に残ります。効率よく実施することも重要かつ大切ですが,ときには時間がかかったとしても自分の学びとして身に付くような学び方もしてみる価値がありそうです。
 あなたの授業を受ける子どもたちは,自分ごととして学んでいますか?それとも先生の言っていることだと人ごとのように学んでいますか?