何も知らないことがらを初めて教えてもらうことがあります。そのようなときは,いわゆる”自分ごと”になっていない場合には,いわゆる”聞き流し”てしまっていて何も分かっていないことが多いように思われます。耳の鼓膜は音をちゃんととらえていて振動しますが,その音が長期記憶に組み込まれていないことが,何も残っていない状態を作っているようです。
教えてもらっているそのときは,ふーんと鼓膜が振動するのですが,次に自分が同じことをしようと思っていないで聞いているから,自分自身が分かっていないことのようです。自分がするときのことを考えて,次に自分がやることになったらどうしたらよいかを考えながら聞くことが大切です。
次に自分がやることがなければ,次に自分が誰からに同じことを教えてあげることを想定して聞くことです。そうなれば,ここはどうしたらよいのか,ここは聞いているようでいて聞いていないんだなあとメタ認知することができて有効です。何も知らないことがらを初めて教えてもらうときのコツです。