信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

アウトプット

 個人ゼミをやっていると,博士課程,修士課程で学ぶ院生に力を付けるにはどうしたらよいかという話になります。議論の結果,言葉にして説明してみればよいという結論に達します。そうすれば,博士課程で学ぶ院生が本当に分かっているのかどうかを自己評価できるようになるというのです。それって研究になりそうですねと言うので,それはすでに2010年に出版した拙著「『学び合い』入門-これで分からない子がだれもいなくなる-」に書いてあることですよと応えます。自分が本当によく分かっているのかどうかは,アウトプットしてみればよいことなのです。アウトプットは3通りあります。一つは言葉にしてしゃべってみること,一つは文字にして書いてみること,一つは体を動かしてパフォーマンスしてみること,です。それはブログに書こうということになり,今書いています。自分が理解しているかどうかは,アウトプットしてみればよいことです。だれかにしゃべってみることでもいいですし,文字にして書いてみることでもいいです。しゃべりはじめてみると,書き始めてみると,案外分かっていなかったことが分かります。これって何だったっけ?と。いわゆるメタ認知が起こります。語り始めて10年になりますが,個人ゼミで出てくると言うことは,まだまだ伝わっていない証拠です。汎用性が極めて高いので,何度でも繰り返しますが,理解を進めるためにはインプットされた情報・知識・技能等をアウトプットしてみることです。それは『学び合い』の考え方の基本です。

 それが『学び合い』の考え方です。