何か事を始めようとするときに，初めてのことを始めるのですから，できることとできないことがあります。そのバランスは多種多様でしょうけれども。できることに着目するか，できないことに着目するかによって，その後の行動パターンが違ってくるように思われます。もちろん，行動を生起させ自ら奮い立って継続し改善してより良くするためには，それだけにとどまらず，社会的な状況に依存することもあります。できないことばかりに着目しても事はなかなか先に進まないものです。何か事を始めようと思い立ったと言うことは，あるいは何か事を始めなければならない状況に至ったと言うことは，そこに至るまでの理由があり経緯があるはずです。それらを総合的に考えて判断した場合，できないことに着目するよりもできることに着目してそこからできないことをなんとかできるように切り拓いていくことはできない物でしょうか。何か事を始めてみると，その事に伴って多種多様な派生的なあるいは汎用的な事が見つかってそれができるようになることもあります。私のこれまでの経験上，一つの事を始めるとそれに付随して次の事ができるようになる，できるようにならないまでもできるきっかけをくれる環境をもたらしてくれることが往々にしてあります。ですから，できないことに着目して断念するよりも，できることに着目して第一歩を踏み出してみることの方がその後の展開を考えると有意義であるように思えて仕方がありません。
