コンピュータを使っていると,ソフトウェアを操作しているとと言った方がいいかもしれませんが,いろいろなボタン等をクリックしていくとなぜか探していた画面にであうことができたり最初にやろうとしていたことが実現できたりすることがあります。
もう一度同じことをやってみようとすると,はて,どうやってやったのかよく分からなくなったりなぜ実現できたのかを再現できなかったりして困ってしまいます。お気に入りの機能があると,あまり困らないのかもしれませんがそのような機能がない場合には,自分の辿ってきたプロセスを思い出しながらメモ作業に取り組まなければならなくなります。
1年後に同じ操作をしようとするときも,同じような目にあります。1年前に残しておいたメモを見ながら,メモと画面を交互になんとか実現できる経験はよくするものです。やり方をよく知らないのだけれどもできてしまった例かもしれません。
学校の授業でも同じようなことが起きます。
いろいろ試してみているうちに目標を達成してしまうことがあります。そんなときには2回目はやってきません。何度やっても目標を達成できるようになるためには,どのように試したら目標達成まで辿り着いたのかを自らに説明できるようにならなければなりません。または,2回目,3回目の挑戦でもなんなく目標を達成できるようにならないとなりません。
なんなく,がポイントです。四苦八苦しながらでは心許ないです。
『学び合い』の考え方では,自分が目標達成できたことを何も見ずに誰にも助けてもらわずに説明できるようになったり,なんなく実現できるようになったりすることを求めます。いわゆるアウトプットです。
それが『学び合い』の考え方です。