信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

オンラインで『学び合い』の考え方を

 オンラインで『学び合い』の考え方を使う場合,スペイシャル・チャットというアプリ(?)が有効に機能するようです。ようですというのは,一人では確かめようがなく,説明を読んでいて判断しただけであって,まだ自分で実際に使って確かめていないからです。4月下旬に開発されたもののようで,読む限り『学び合い』の考え方向きです。

 今,オンラインでZoomと呼ばれるアプリを使っていますが,ブレイクアウトセッションと呼ばれるグループ分けにして議論できるシステムを利用していて機能的ですが,これはあくまでも教師だけが操作できるものであり,受ける側に決定権はありません。また,私がやり方を知らないだけであろうと思いますが,教師の手を介さない限り,グループ間とのやりとりができません。

 『学び合い』の考え方の特徴は,受ける側の子どもたちが自分たちで考え判断して行動を起こす点です。ですから,子どもたちが自分たちの意思で自由にグループを作ることができますし,グループを解体することもできます。グループ間を行ったり来たりすることも可能です。いわゆる立ち歩きと呼ばれる行動を伴います。『学び合い』の考え方以外の授業ならば,教師によるZoomのブレイクアウトセッションと呼ばれるグループ分けで十分なのでしょうが,『学び合い』の考え方では,それではダメです。

 『学び合い』の考え方は,スペイシャル・チャットに期待します。授業中に,子どもたちが自由に考え自由に判断し,自由に行動し,自由に立ち歩き,自由にグループを作ったり解体したり,自由にだれとでも話合って教えたり教えてもらったりしながら,全員が目標達成を果たすのが,『学び合い』の考え方です。

 それが『学び合い』の考え方の良さです。