信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

隣の友だちと一緒に

 隣の友だちと同じことをやっているのに,隣の友だちはできるのに自分ができずもどかしい思いをすることがあります。前の友だちや後ろの友だちではなく,となりの友だちが気になります。何をしているのかが見えているようで見えてない,見えてないようで見えている微妙な180度の視界に入ってくるからでしょう。今はオンラインですから,画面の向こうの友だちと言えます。その隣の友だちが自分よりももの凄くできる友だちであったとしたらそれほど気にならないから不思議です。自分と同じくらいの実力だからこそ気になります。どうやったらできるのかを教えてもらってやってみますが,できません。そんな思いをしたことはありませんか。どこが間違っているのか知りたくて,また教えてもらいます。もう一度挑戦です。その繰り返しです。それも一つの主体的な学びかも知れません。我々の学びというのは,自分と同じくらいの実力の友だちがどんなふうにしたらできるようになるのかを直接教えてもらったり間接的でも構わないのでやっているところをそっと見せてもらったりしながら一つずつクリアしていく作業です。一つできたら次ができない,次ができるようになったと思ったらそのまた次ができない,その都度,隣の友だちの様子を窺いながら一緒に一歩ずつ前に進む作業です。学びというのは自分のものだからです。

 それを可能にするのが『学び合い』の考え方です。