信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

祝卒業

本日は本学の卒業証書授与式です。ご卒業のみなさま,おめでとうございます。保護者の皆様にも心よりお祝いを申しあげます。4年の間に広めた見聞と高めた教養,専門力を活かして,健康に留意され,これからはみなさまご自身のオリジナルな人生を歩んでいって…

いろいろな姿を見せる雪

昨日の午後,目の前で雪が降っていました.それも強い横風に乗って真横に降っている,降っていると言うよりも舞っている,それよりも吹雪いているというよりも横っ飛びしているという表現の方がぴったりのような横殴りの雪っ飛び現象でした.それだけ,雪質…

ひらめきを得るとき

教育研究に携わっていると,自分の専門とは異なる分野の情報を得るようにした方が良いとよく言われます。自分の専門分野だけではなく幅広くネットワークを張って情報の収集を心がけることによって,ひらめきが突然やってくる可能性が増すことに依るものでは…

デンマーク視察

先月,デンマークの小中学校にSTEAM教育の授業実践の視察に行ってきました。デンマークは,小学校と中学校が1つの校地内に併設されていることが多く,日本で言うとところの小学校第1学年から中学校第3学年まで同じ校地内で学びます。視察した小中学校はゼロ…

折り合いを付けることは難しい

折り合いをつけることは難しいことです。それはいつでも感じることです。どうしても,自分の考えにはこだわりがあって,そのこだわりはこだわりを持つに至る背景があるだけに,こだわり続けたくて,その考えを改めることはなかなかやっかいなことだなあとい…

3月はまとめのとき

我々大学人にとってみると,この2月から3月にかけてはそれまでの教育研究をまとめる時期として位置付いています。まとめた内容は学会に発表したり論文として投稿したりします。この3月も例に漏れず,これまで取り組んできた教育研究を発表すべくまとめていま…

日本人学校での『学び合い』

私はかつて,海外の日本人学校から要請があって『学び合い』ライブ出前授業をするために渡航した経験があります。そのときは現地の日本人学校で『学び合い』ライブ出前授業はしましたが,なかなか難しかった記憶が残っています。それだけに,日本の子どもた…

今日の目的は何?

日々の生活に追われていると,どうしても目的を忘れることがあります。忘れると言うよりも後まわしにしてしまうと言った方が良いのかもしれません。その場のそのときの目の前のことをなんとかしなければならなくなってしまうことによって,そもそもそのとき…

大学入試

大学の個別試験が行われています.1年に一度の試験ですから,受験生のみなさまにとっては大変な思いをしながら臨んでいることと毎年思います.一人一人のこれまでの奮闘と努力の積み重ねの尊さに思いを馳せ,今そしてこれからのより一層の活躍にエールを贈り…

小学生の朝

小学生の朝は早いです.もちろん,もっと早く活動されている方々はたくさんおられるでしょうが,児童生徒学生の朝を見てみると,その中でもいちばん早いのが小学生のように思われます.学年が上がれば上がるほど,朝はゆっくりのように思えます.小学生の朝…

来年度の要請届く

県外の学校から,来年度の出前授業の要請が届きました。『学び合い』9年目の学校です。大変光栄なことと有り難く思います。校長先生はじめみなさまのご期待に添えるよう尽力します。 1回の要請で終わる学校がほとんどの中,管理職が代わっても先生方が異動し…

春の便り

春の便りが届いています。冬至からおよそ3ヶ月弱が過ぎ,日の出も早くなり日の入りも遅くなって昼の長さがな学成ってきていることを感じます。昨日は啓蟄でした。雪解け水が流れ,道ばたの梅の花が咲き誇り,雨のにおいが春らしくなり,雪が溶け始めて泥をか…

折り合いを付けられるかどうかの分かれ目

折り合いを付けられるかどうかの分かれ目はどこにあるのでしょうか?換言すれば,折り合いを付けられるかどうかをどのように判断しているのでしょうか?○○は絶対に折り合いを付けることはできないから,自分のこだわりを押し通さなければならないと思うのか…

オンライン全国大会

3月24日(日)に,一般社団法人日本理科教育学会のオンラインによる全国大会が予定されています。私は発表申込を済ませ,発表の予定です。すでに発表申込期間は終了しましたが,受付申込は3月10日(日)までとなっています。オンラインによる一般発表のみ(現地参…

来年度の担当授業科目

3月を迎えると,翌年度の準備が本格化してきます。カリキュラム,担当授業科目,シラバス等々です。もっともシラバスは担当授業科目が決まればそれに伴って作りますからもっと早い時期から取り組み始めています。令和6年度に向けて担当する授業科目が決まり…

『学び合い』の考え方で20年近く

『学び合い』の考え方を使い始めて,20年近くが経とうとしています。「『学び合い』入門-これで分からない子がだれもいなくなる!-」(拙著,大学教育出版,2010)が出版されてから,14年です。色あせるどころか,ますます『学び合い』の考え方の重要さ,大…

異学年で学ぶこと

異学年の良さは随所で語られていますから,改めて申し上げることではありませんが,その良さは日常的なものであると感じます。私たちの日常生活の中では,自分の周りを見ても,異学年の集団構成ではない集団はまず見当たらないと言っても過言ではない文脈が…

マニュアルづくり

初めてのことに挑戦するときや困ったことになったときに無我夢中で何とかしようとしているときに,思いがけなく,問題が解決することがあります。そのようなときはとても嬉しく,後先何も考えないことが多いのですが,はて,どうやったら問題が解決したのか…

ひらめきはいつ

ひらめきは突然やって来ます。未来の新聞を読むことができればいいなあと願うのと似ているように,いつひらめくのかが分かっていたら対応はもっと違ってくるのではないかと思うところです。ただ,これまでの経験から類推して言わせてもらえると,ひらめきは…

今何をすべきなのか知っていますか?

授業を受けている子どもたちは自分が今何をすべきなのかをよく知っているのでしょうか? その答えを見つけるためには,その授業で学ぶべきこと(何を学んだら良いのか,どのように学んだら良いのか,その学びがこのあとどのように活かされるのか)を自分ごとと…

学生支援のFD

先日,本学で学生支援のFD(研修会)がグループワークによって行われました。それぞれのグループで,さまざまな意見交換が行われましたが,私たちのグループでは学生の指示待ちのことが話題になり,もっと自主性を育てていくことが肝要であること,そのために…

日本でのSTEMの変遷

Socirty5.0の現在,日本国内においてもSTEM/STEAM教育への関心が高くなってきています。従来,学校教育関連は文部科学省がイニシアチブを取ってきた歴史がありますが,経済産業省や厚生労働省が教育への関わりを深めています。STEM/STEAM教育への取組が盛ん…

2つの「学び合い」

本年度の本学科の卒業研究の題目一覧を見ていたら,目に留まった副題がありました。「2つの「学び合い」の授業分析を通して」という副題になっています。学び合いが2つあるというのですから,興味を引くではありませんか。どんな学び合いとどんな学び合い…

会話は大切

会話は重要でかつ大切です。そんなことは,当たり前のことなのですが,どうしても言わなくても分かるだろう,とか言わなくても分かってくれるだろう,という思いがどこかに存在しているように思います。あるいは,表現の仕方や相手への伝え方が十分でなかっ…

理科の授業は問いが命

理科の授業は問いが命です。1単位時間に解決すべき問いをうまく導き出すことができれば,その時点でその単位時間の授業は成功です。と書けば,問いを導き出すことができなければその単位時間の授業は成功とは言えないと言うことです。そのあとに続く,仮説も…

人としてどうなのか

教育基本法の第1条には教育の目的が書かれています。「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」日本において,教育は人格の完成を目指して…

口癖

先日,私の講義を受けている受講生のみなさまから,また先生の素晴らしいが始まった,というニュアンスの発言をもらうことがありました。彼らにとっては,どうも私の口癖のように思われているのかもしれません。自分ではあまり意識はしていないのですが,彼…

出前授業に行った学校のその後

『学び合い』ライブ出前授業の要請を受けることがあります。これまでに1年に平均およそ10回くらいの数です。1回おじゃました学校のその後の様子を聞くことはめったにありません。同じ学校から2回目の要請を受けることがあれば,その後どうですか?と尋ねるこ…

考察を説明する難しさ

理科教育研究,科学研究を含めて,教育研究において考察をする難しさは言うに及びません。教育に限らず,一般的な研究においても同じことであると言えます。考察するからには,その考察を導き出した根拠となるエビデンスが必要です。その教育研究ないしは研…

卒論発表会

昨日は,本学部自然系の卒論発表会の1日でした。これまで取り組んできた4年間の教育研究の成果の一端を披露してくれたのですが,いずれもオリジナリティが随所にちりばめられていてその魅力が溢れていたことが印象的でした。こちらが質問しても的確に回答が…