信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

理科の授業は問いが命

 理科の授業は問いが命です。1単位時間に解決すべき問いをうまく導き出すことができれば,その時点でその単位時間の授業は成功です。と書けば,問いを導き出すことができなければその単位時間の授業は成功とは言えないと言うことです。そのあとに続く,仮説も方法も,そして一般的に注目される観察,実験も,考察も結論もすべてその問いの解決のためにあるからです。問いがなく,観察,実験だけがある単位時間の授業を参観することがありますが,なんのための観察,実験なのか疑問が残ります。観察,実験が終わればそれが目的化しかねず,やったあとなって終わるだけです。
 学生のみなさまの作ってくる学習指導案を見ると,「めあて」と書かれている単位時間の展開が散見されます。理科はめあてではなく,問いを立ててください,とその都度繰り返し伝えます。理科の検定教科書を提供している6社の教科書会社とも,問いを立てて構成しているほどよく書かれていますから,教科書をよく見て,問いの立て方を学びましょう,とも。
 理科の授業は問いが生命線です。