信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

理科の授業への不安や悩み

 理科の授業に対する不安や悩みを聞かせてもらう機会があります。だいたいが,薬品管理や安全教育,事故防止に関するものが多くを占め,観察,実験がそれに続くようです。自分もそうでしたから,その不安や悩みは分かります。
 理科に限らず,一般的に,授業を実践しようとした場合,教科書や教師用指導書等を精読して学習指導案の骨格となる授業の流れや教材を考えて当日に臨むことになります。その場合,多くは,教科書や教師用指導書に載っている教材を使って授業をなんとかしようと工夫することになるでしょう。理科の場合,教材を検討するだけではどうしても十分とは言えないところが出てきます。そもそも,教材というのは素材を十分に検討した上で,その単元や児童生徒,地域性や季節性を鑑みた上で,採択されるものでしょう。いきなり,教科書に載っている教材を使って授業をしようとしてもそれは難儀なことです。やはり,素材を十分に検討した上で,様々な要素の組み込まれる授業に最適であると考えられる教材を自分で検討することが大切となります。その結果として,教科書に載っている教材を採用するのであればそれはそれで良いことです。
 急がば回れと先人が教えてくれています。理科の授業に対する不安や悩みを解消したり和らげたりするためには,素材の検討から始めることがお勧めです。