信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

みんなでみんなができることから導入します

 『学び合い』の考え方を使った授業では,単位時間の冒頭にその単位時間の目標を提示します。みんなでみんなが○○できるというクラス全員の目標です。それは同時に,みんなでみんなができるところに至る前に置いては,一人一人の個人の目標にも置き換えることができます。はじめての方にとっては,少し難解なことかもしれませんがそれが『学び合い』の考え方を使って授業する場合の特徴の一つであると言えます。
 一般的な理科の授業の場合には,単位時間は因果の問いから導入します。理科の授業は,この問いが勝負となります。問いから導出されるいわゆる仮説を基にして科学的な探究が始まるのです。『学び合い』の考え方の場合,先に紹介しましたように,みんなでみんなが○○できるというクラス全体の目標からの導入となりますので,一般的な理科の授業で言うところの問いも大切にはしますが,それ以上にみんなでみんなができることを大切にしています。それが『学び合い』の考え方の違いと言えます。