信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

日本でのSTEMの変遷

 Socirty5.0の現在,日本国内においてもSTEM/STEAM教育への関心が高くなってきています。従来,学校教育関連は文部科学省がイニシアチブを取ってきた歴史がありますが,経済産業省厚生労働省が教育への関わりを深めています。STEM/STEAM教育への取組が盛んに叫ばれていますが,過去の歴史をひもといてみると,これまでにおいても教科横断型や領域横断型の教育が試みられてきたことを思い出すことができます。調べてみると,昭和18年中等教育においては理数科という新しい教科が設けられており,STEM/STEAM教育の一つの淵源とも言われています。エンジニアリングにおいても,初等・中等教育と高等教育では若干ニュアンスの異なる歴史があり,工学と称するよりもエンジニアリングと呼ぶ方が今のSTEM/STEAM教育には受け入れられるのではないかとも言われています。教育の歴史はおおよそ20年くらいのスパンで繰り返されるとも言われますから,全く新しい教育の考え方ではあるのでしょうが,そのルーツを辿ろうとすると案外先達の知恵によって取り組まれてきていることを見つけることができるのかもしれません。