本年度の本学科の卒業研究の題目一覧を見ていたら,目に留まった副題がありました。「2つの「学び合い」の授業分析を通して」という副題になっています。学び合いが2つあるというのですから,興味を引くではありませんか。どんな学び合いとどんな学び合いなのかなあと思ってしまいます。いずれも子どもたちの協働的な学びを支えているというのですから,ますます興味深くなります。
学び合いの現象が現れる背景を推測してみると,そこには,自分の学びの確認,向上と相手の学びの確認,支援そして相互作用による切磋琢磨する学びの生起があるのではないかと思うところです。それが自然発生的に起きるのか,使役的に起こされているのかの違いに依って,その意味合いが大きく異なります。
2つの学び合い,それも学び合いではなく「学び合い」と題されているのですから,それぞれが分析されていると推察されます。研究成果を聞いてみたくなります。