学びの生起はいつどこでどのように起こるか誰にも予測は付きません。もちろん,学んでいるはずの本人にも分からないのですから,周りの人たちに分かることはないのです。同じように,理解できる瞬間もいつどこでどのようにおとずれるのかは,本人も含めて誰にも分かりません。もちろん,教師にも教えているはずの子どもたちのことなど分かりようがありません。『学び合い』の考え方で授業をしていると,そのことがよく分かります。
そのために,誰の学びがいつどこでどのように起こっても対応できるように,環境構成だけはしっかりしておく必要があります。学びは子どもたち自身のものですし,理解も子どもたち自身のものですから,子どもたちが自分で考えて判断し起こした行動によるアプローチのどこかでどんなときにどのようにして始まり広がり深まることがあっても大丈夫のようにしておいてあげましょう。