信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

教育一般

理科の授業への不安や悩み

理科の授業に対する不安や悩みを聞かせてもらう機会があります。だいたいが,薬品管理や安全教育,事故防止に関するものが多くを占め,観察,実験がそれに続くようです。自分もそうでしたから,その不安や悩みは分かります。 理科に限らず,一般的に,授業を…

理解するということは

理解するということは,簡単に言えば,自分でやってみるということに他なりません。入力したことを出力してみることです。自分でやってみるとよく分かります。 今,ペットボトル顕微鏡を自作していますが,Webで情報を検索し,必要な情報を入手してやってみ…

冬がすぐそこまで

北風が吹き,霜が降りて,紅葉が見所を迎えています。立冬を過ぎたので,冬将軍がいつやってきても不思議ではないのですが,霜が降りると秋が終わり冬がもうすぐ底までやって来ていることを,自然が私たちに教えてくれます。地軸が傾きながら地球が太陽の周…

松本地区公開研究会

信州大学教育学部附属松本幼稚園,附属松本小学校,附属松本中学校で公開された研究会に行ってきました。本年度は松本地区で幼稚園,小学校,中学校が公開研究会が行われたことに依ります。松本小学校では,かがく領域の授業が公開され,子どもたちの素敵な…

全体を捉えるか個別をとらえるか

教育研究にて論じる場合,全体を見るかそれとも個別を見るかによって議論が変わってきます。それはあたかも量的研究と質的研究に連動しているかのように見えてきます。かつては,量的研究が主流であったものが1990年代に入るころから質的研究が評価を得始め…

生物的領域を学んでみると

生物的領域を学ぶと,必ずと言って良いほど,共通性と多様性という壁にぶつかります。共通性に着目するならば過大般化が起きますし,多様性に着目するならば過小般化が起き始めます。プロトタイプのものをみて即時一般化を図ろうとすると多様性の壁にぶつか…

理科のものづくり

理科の授業でものづくりを行うことがあります。文部科学省も学習指導要領の中で示していますから,授業実践でもものづくりを取り入れる機会も多いことと思われます。理科の授業で行うものづくりは,美術や技術,家庭科の作品とは異なり,ものをつくることを…

居心地の良さ

最近感じることの一つは,居心地の良さは何に依存するのかなあということに関する納得解です。 環境の良さという一言で片付けられそうですが,建物の良さではないのではないかと思います。身の回りにある物品の良質性でもないような気がしています。どうも,…

必ずうまくいく

ゼミ生にはいつも言っていた言葉があります。必ずうまくいくよ,と。初めてのことに臨もうとするとき,繰り返し挑戦するときでも同じことですが,準備をして臨まないことはありません。どれだけ周到な準備をしてきたかは分かりませんが,限られた時間の中で…

科学への誘い

昨日は,本学キャンパスのある自治体に住んでいる市民のみなさまを対象にしたイベントがあって,私も要請がありブースを1つ開いてみなさまに科学の魅力を感じてもらえるように終日,科学への誘いをしました。夏の子ども公開講座(小学校第2学年から第4学年対…

複数の選択肢から選ぶとき

2つか3つの選択肢があって,どれも甲乙つけがたいときには迷います。私だけかもしれませんが,その迷いは一晩寝ても1週間経っても変わりません。表を作って良いところと悪いところが書き出し巣作業をすると良いと言われます。その作業を通して,それぞれの選…

エールを贈ります

4年生が,教採の2次選考で理科の12分の模擬授業をするというので,道具を借りに来ました。これって学校で使う一般的な教具ですか?ここがこうなっていたらどうしたらいいですか?先生だったらどんな導入をされますか?等々,様々な相談を受けています。私が…

赤い雲の色

太陽を緑色に描いて先生に怒られてそれ以来,絵を描くことがいやになった子どもたちがいる話を聞いたことがあります。太陽は赤く描きなさいと言われたようです。太陽は赤いですか?太陽は直接見るのがはばかれるほどまぶしいですが,目を細めて見てみると太…

理科と実社会とのつながり

理科は将来役に立つ教科であると評価されていない教科の一つに挙げられています。実際には,理科で学んださまざまな事柄が私たちの日常生活の中で使われているのですが,その基礎となる部分がどのように実生活につながっているのかが見えにくくなっているが…

誰に聞いたら解決できるのか

分からなくなってしまうことが起きたときには,そのときにその場で助けを求めましょうと私たちは勧めます。しかしながら,分からないことが出てきたときに,そのことについて誰に聞いたら解決できるのか分からない状況に陥ってしまっていると本当に困るもの…

エラーを起こすと落ち込みます

初めてのことに挑戦するときには,トライ・アンド・エラーは付きものです。初めてなんだから,トライ・アンド・エラーを起こしても仕方なく,最初から期待通りの結果がもたらされることはあるでしょうが,珍しいことであるとは分かっているのですが,1度な…

デザイン思考

今,デザイン思考が求められています。VUCAと呼ばれる時代であるだけに,これまでのような仮説検証型の論理的な思考では太刀打ちできないことに多く出くわすことに依るからのようです。日本でも2018年からのことのようですので,すでに5年が経とうとしていま…

すっかり秋模様

ここ数日で気温がぐっと下がってきて,ずいぶんと寒くなりました。先日まで暑くて仕方がなかったのにいつの間にか,すっかり秋模様となっています。ちまたではこたつを出したとか手袋を持ってきたとかという話を聞きます。出勤途中で見上げる山々は,少しず…

記録に残す

我々は,自分ごとになっていない情報に対しては,聞き流すという表現があるように,鼓膜は振動しますが長期記憶の中には保存されません。音として認識はしますが,それをネットワークの下に格納して記憶するまでには至っていないことが多くあります。特に,…

季節の移り変わり

科学的には当たり前のこととして解明されていますが,季節の移り変わりは不思議なものです。季節の移り変わりを不思議なものであると認識できるということは,季節が移り変わっていく地にて生活している幸せかもしれませんが。ちなみに,科学的にアンチエイ…

困ったときに

自分が経験したことのないことをせざるを得なくなったときには困ります。ストレスもたまります。情報化社会なのでWebで検索します。それでも疑問や不安が解決しない場合には,やはり人に頼ろうとします。どなたか分かる人はいないかなあと思って探して,専門…

対応力を身に付けて

旅にはトラブルは付きものと言われます。ここで言うトラブルというのは,予習していったことと異なることに出会うことを言いたいと思います。その意味においては,旅だけではなく,毎日の日常生活や学校生活においてもいわゆるトラブルは付きものであろうと…

自分をリフレクションしてみると

教育の世界では,自分の授業をビデオに撮影して,それを見ながら一人でリフレクションすることがあります。ICレコーダーでも実施することが可能です。録画した映像をモニターを通して,モニタリングすると自分なのに自分でないように感じられて,より客観的…

みんな違っていて当たり前の文化

北欧の学校を訪ねてみると,みんなと違っていて当たり前の文化が見られます。それがそれこそ当たり前です。いろいろな肌の色目の色髪の毛の色,外見では分かりませんが,いろいろな人種,宗教,考え方の子どもたちがいますから,それぞれが違っていて当たり…

意図的にバイアスを

バイアスは効果的な意味合いでも非効果的な意味合いでも使われます。私たちの認識においては,自動化されて知らず知らずのうちにバイアスがかかってしまったいることがほとんどですが,ときには意図的にバイアスをかけてしまうことによって理解が促され,認…

羽を休めに来た

怪我をしているカマキリが羽を休めに研究室の窓ガラスにやってきました。昆虫を腹部側,つまり裏側から観察できる機会はほぼ皆無です。それだけに貴重な機会をもらうことができて喜び勇んで撮影に臨んでいます。堂々としていて,幾分かの外部からの刺激には…

なぜ学ぶのか

私たちは,なぜ学ぶのかという問いに対してどれだけ応えているでしょうか,答えているのでしょうか?それも,毎単位時間で? かつて中学生であった50数年前のときには,全く当たり前のように次の日の時間割が後ろの黒板に書かれていて,それも日直が各役割を…

初見参,ようこそ

初見参です。秋に鳴くバッタの代表的な一つとのこと。今回訪れてきてくれた彼女は鳴きませんが,間違いなく秋の訪れを教えてくれています。すっきりとした細長いスリムな体型に全体が黄緑色でとてもさわやかです。その上,葉脈を思わせるような文様の入った…

やあ,トノサマバッタもやってきた!

カブトムシやクワガタムシが夏を連れてくる代表ならば,バッタは秋を告げてくれる代表のように思います。その中でもトノサマバッタと言えば,私の中では夏のカブトムシやクワガタムシと双璧を成しています。その彼が訪れてきてくれたのですから,今朝も気分…

ノコギリクワガタがやってきた!

また会うことができてうれしく思います。勇んで撮影しようとしたところ,彼に閉じていた大顎を広げて威嚇されてしまいました。驚かすつもりはなかったのですが,ごめんね。堂々としたその勇ましい立派な姿には,撮影の手を止めてしばし見とれてしまいます。 …