旅にはトラブルは付きものと言われます。ここで言うトラブルというのは，予習していったことと異なることに出会うことを言いたいと思います。その意味においては，旅だけではなく，毎日の日常生活や学校生活においてもいわゆるトラブルは付きものであろうと私は思っています。昨日と違うことが突然起きたりそれまでと異なった状況に突然遭遇したりすることは誰しも経験のあることではないでしょうか。
現代は情報社会ですから，家にいながらモニターの画面を通してVR体験のようにあたかも現地にいるように学ぶことが可能です。それであっても，百見は一見にしかずと言って良いほど，現地で見たり経験したりすることは貴重です。なるほど，そうだったのかと改めて思うことがたくさんあります。
そのようなときに対処できる対応力はどのようにして身に付けたら良いのでしょうか？VRですか？1回経験したとしてもなかなか身に付くものではありません。何回も，それこそトライ・アンド・エラーしながら繰り返し経験していくことがとても重要で大切なことであると思います。それも，幼小の時からです。自動化するごとく。それにはその場と機会が必要ですから，毎日の多くの時間を割いている，学校教育の中で培っていくことが重要で大切なのではないでしょうか。それを可能にする寛容を整えたいものです。
