信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

みんな違っていて当たり前の文化

 北欧の学校を訪ねてみると,みんなと違っていて当たり前の文化が見られます。それがそれこそ当たり前です。いろいろな肌の色目の色髪の毛の色,外見では分かりませんが,いろいろな人種,宗教,考え方の子どもたちがいますから,それぞれが違っていて当たり前という教育を幼少の頃から受けてきます。日本で言うところの小学校第1学年の入学からずっとそのような文化の下で育ちます。
 一方,日本の場合は,小学校入学時から,みんなと同じでないとダメの文化が見られます。今はずいぶんと違ってきているでしょうが,それでもごく一般的な公立の学校ではまだみんなと同じでないといけない文化があるようです。肌はみんなが肌色で髪の毛はみんなが黒く,めのいろはみんなが黒いですから,外見はみんな同じです。
 それは何も学校に限らず,一般社会においても見られる文化であると思います。それは引っ越しのたびに感じることです。何度も転勤をしてきましたからその都度引っ越しますが,そのたびごとに私はよそ者です。みんなと同じになるためには10年は必要であるとは,よく聞くことです。日本の学校で10年待っていたら卒業してしまいます。違っているところから学ぶことが実に多く,本当はそこからの学びが自分自身を大きく成長させてくれるのですが,そんな文化が根付かないかなあと思うところです。