信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

リフレクションの大切さ

 何かに挑戦して期待通りの結果が得られたとき,あるいは期待通りの結果が得られなかったときに,私たちはリフレクションをします。その結果に至ったのはなぜなのか,その理由を解明しようとします。後者の場合はごく一般的に行われ,改善して次に臨んでいきます。その繰り返しによってより良い結果が積み重ねられていくわけです。
 一方,前者の場合はうまくいったので,リフレクションをすることはあまりないのが一般的ではないでしょうか?あなたなら,その都度,なぜうまくいったのかをリフレクションしていますか?偶然にうまくいったとしたならば,同じことに挑戦したとしても,次も同じようにうまくいくとは限らないでしょう。科学的には,再現性と言われます。なぜうまくいったのかその理由が明確になれば,もう一度同じことをやったとしても間違いなく,同じようにうまくいくはずです。
 結果に偶然性があったとしたならば,それを必然に変えていくためにはそこにリフレクションが欠かせないものではないかと思われます。『学び合い』の考え方も,全員が目標達成したときに,何が良かったのかをリフレクションします。偶然に全員が目標達成したものでないのであるならば,全員が目標達成する必然性があるならばそれを続けることによって毎回,全員が目標達成できるようになります。毎単位時間のリフレクションが重要な意味を持っているのです。