信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

リフレクションで”みんなで”を考えさせたい

 『学び合い』の考え方では,授業の最後にリフレクションをします。みんなでみんなができることを求めますが,みんなができたとしたら何が良かったんだろうかと,みんなができなかったとしたら何が足りなかったんだろうか,と,考えてみようよ,と子どもたちに対して語りかけます。目標のレベルが低いとみんなでみんなができたときに何が良かったんだろうかと考えたときになかなかその答えを見つけることが難しいかもしれません。偶然にみんなができてしまったときも同じ事のようにも思えます。みんなができたのは,みんなでみんなができた事によるものなのか,それともただ単純にみんなができただけなのかが分からないからです。
 目標のレベルが少し高くなっていくと,みんなでみんなができるようにしていかないと,みんなができることはなくなっていきます。そのときに,みんなでみんなができるためにはどうしたらよいのかと考えさせるのです。ただ単純にみんなができてしまっている状況から,みんなでみんなができるように高めていかなければ,全員の目標達成がなぜ起きたのかの要因を探ることが難しいからです。その意味においては,何が良かったのかと問うたときに君たちは”みんなで”が果たせていたのかどうかを考えさせたいものです。同様に,何が足りなかったのかと問うときも君たちは”みんなで”をどのように果たせるように改善を図っていけば良いのかを考えさせたいものです。