信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

いろいろな文脈から見てみる大切さ

 外界から入ってくる情報を処理するときには,一つの文脈からではなく,さまざまな文脈から見てみることが大切であることはよく知られています。固定された一つの文脈から処理しようとして理解が及ばなかったり解決に至らなかったりしたとしても,別の文脈から見てみると理解できたり解決できたりすることがあるからです。一方で,その逆もあることも理解しておかなければなりません。
 特に,初めて臨む未知なる問題であればこそ,それまでの自分の経験から判断した文脈からなんとかしようと試みて解決に至れば良いですが,解決に至らない場合には別の文脈を模索して試みてみる必要があります。ある一定の文脈からだけを見て判断して行動を起こしてしまうと,そのときは解決できるかもしれませんがその解決の状況が長く維持されるかどうかは難しいことです。
 自ら判断して行動を起こす場合には,さまざまな文脈から検討した上で,適切な決断と行動が大切になってきます。